産経新聞の文化面に、さまざまな署名人による「わたしの失敗」という連載コーナーがあり、いつも楽しく読んでいます。今回(4回連載)は、元マラソン選手でスポーツジャーナリストの増田明美さんでした。僕は、マラソン中継(女子)を見るのが大好きで、特に優しい語り口調の増田さんの解説は1番のお気に入りです。増田さん曰く、「現役当時の中継は、走りと体調のことだけで、競技者としてしか見られていないことに寂しさを感じていた」そうです。その教訓から、今自分が解説をする際は、いつも1人の人間としての選手を優しく見つめるのだと。その胸中にはこんな想いがあります。「今の選手は、ややもすると私の子供ぐらいの年齢。選手に母性を感じているのかも…」。そういえば、僕も、後輩にあたるサンフレ選手たちに対して同じように感じているような気がします。でも、決して父性ではありませんッ! 頼りない兄貴が可愛い弟たちを見守る目で…。今シーズンも安孝アニキは、弟たちに対して厳しく且つ優しいよ〜。