宮崎キャンプ取材の移動中、こんな本を読んでみました。市場原理主義によって荒らされたこの世界を本格的に救えるのは日本人しかいないと豪語する著者の日本人への熱きメッセージです。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも日本語、民主主義よりも武士道精神であり、「国家の品格」を取り戻すことだと言っています。世の中には論理的には説明できないけれども、非常に重要なことが山ほどあります。本文中に出てくる、江戸時代、会津藩の「什(じゅう)の掟」は、僕自身、非常に納得できるものです。「一つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ」、から始まる7ヵ条の後には、こんな文句で結ばれます。「ならぬことはならぬものです」。要するにこれは、「問答無用」「いけないことはいけない」と言っています。本当に重要なことは、親や先生が幼いうちから頭ごなしに押しつけなければなりません。説明など不要であると。この本は、すべての日本人に誇りと自信を与える超オススメの1冊です。