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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 3月 26日 第5節 G大阪戦

 昨年度の王者・G大阪をホームに迎え撃つサンフレは、下田、森崎兄弟、ウェズレイの主力選手を欠く中、厳しい試合が予想された。そこで、3バックにシステム変更して守備を固め、数少ないチャンスを活かして勝機をうかがった。しかし、結果は1対3の完敗。これでホーム3連敗となり、順位も17位(25日現在)へと下降した。

 2006シーズン、優勝を合言葉にして開幕ダッシュに賭けていたサンフレであったが、それは完全な失敗に終わってしまった。このままでは優勝なんて絶対に不可能! いや、J2降格ということも十分に考えられる。
 「まだ序盤戦の5試合が終わったにすぎない。長丁場のリーグ戦では、挽回のチャンスは十分にある」、という考え方もあるかもしれないが、今のチーム状況では100%無理だろう。なぜなら、今のサンフレは「チーム」になっていないから、バラバラだから。確かに、選手1人ひとりは死に物狂いで頑張っている。しかし、その頑張りがチームに活かされていない。チームの方向性が全く見えないのだ。サッカーを始めとするチームスポーツは、個々の力を結集してより大きな力に変えるところに面白みがあるはずだ。「1+1=2」を「1+1=3・4・5…∞」にするところに。「自分たちのサッカーとはどういうサッカーなのか?」選手たちは、このような不安を抱えたままピッチに立っているように思えてならない。この不安を取り除いてやり、選手個々の力のベクトルを同じ方向に向けてやることが必要だろう。それは原点に立ち返ること意外ない、と私は考えている。キャンプでチャレンジしてきたことをやり抜け、と。
 サンフレサッカーとは、ボールを奪ってから時間をかけずに素早く攻撃するサッカーだ。しかし、相手DFのブロックが形成されている時は、しっかりと細かくパスをつないでビルドアップし、3人目の動きを使いながらそこを打開していくサッカーでもある。これは、キャンプから取り組んでいたことだ。いや、小野監督就任時からの4年間、絶えずチャレンジしてきたことでもある。それを何故、試合でトライしないのか、見ていて非常にストレスが溜まってしまう。きっと、ピッチ上の選手が1番ストレスになっているのではないだろうか。未だ勝利の見えないサンフレに今最も必要なこと、それは、どういうサッカーをするのか、全員が共通認識を持つことだろう。それには、原点に立ち返ることだと思うのだが…。

 今現在のチームはバラバラである!と、厳しい意見を述べたわけだが、それはサポーターにも同じことが言える。今シーズン、サポーターズシートを満員にして応援エリアを広げるために、1つのサポーターズグループがゴール裏へと場所を移動した。この考えは素晴らしいことだと思う。実際にゴール裏のサポーター数も試合ごとに増えているわけだ。しかし、分散したことにより応援の声がバラバラになったこともまた事実である。チームが勝っていれば、こんなことを言うつもりは毛頭なかったが、危機的な状況であるがゆえ、あえて提言させてもらいたい。
 各サポーターズグループがもう少し近寄って応援することはできないだろうか? 私たちサポーターが12番目の選手として出来る最大のサポートとは、ピッチで戦う選手のハートに届くような大声援を送ること以外ない。今の現状では、選手には届いていないはずだ。チーム同様、サポーターもアクションを起こさなければ手遅れになってしまう。検討してもらいたい! すべては、愛する我がチーム、サンフレッチェ広島の勝利のために…。