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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 4月 04日 次節に向けての心構え

 「サンフレをこよなく愛する紫のサポーター」と題した、以前、僕が書いたコラムに、このようなものがありましたので、今日の日記として載せてみます。


 『1年でのJ1復帰』を目標に、長く苦しいリーグ戦を闘ってきたサンフレですが、第40節の水戸ホーリーホック戦で痛い引き分けに終わってしまい、J1復帰するには、残り4試合を連勝しなければならない厳しい状況に追い込まれたのです。そして迎えたホームでの湘南ベルマーレ戦。ここで、1つの印象的な出来事がありました。

 本来なら、試合前のウォーミングアップ時からサポーターはゴール裏席に陣取り、ピッチ上の選手へ応援コールを行うのですが、この日はちょっと違いました。各サポーターズグループの代表者がバックスタンドの最前列に散らばり、日頃あまり声を出して応援する事のない観客に対してこう言って呼びかけたのです。
「J1復帰のためには今日の1戦、絶対に勝たなければなりません! 僕たちと一緒になって声援と手拍子をピッチに向って送り、選手たちの後押しをしてくれませんか!? よろしくお願いします!!」と。

 そして、試合開始直前になるとゴール裏席に集まった紫のサポーターたちの前に、あるグループのリーダーが現れ、声を震わせながら訴えるように語り始めました。
「えぇか、お前ら! 今日の試合は俺らの力で絶対に勝たせてやろうで! ぶっ倒れるまで大声を出して応援してくれ! サンフレは俺たちの誇りじゃ! 広島の誇りじゃ! ただ単に応援するんじゃない! このチームを自分の身内だと思って応援してくれ! 誰も皆、自分の親・兄弟・子供が苦しんでいる時、死ぬ気で応援するはずじゃ! サンフレは俺たち皆の身内なんじゃ! 絶対に勝とう!!」。

 こうやって、サポーターの熱いハートがピッチ上の選手へ、そしてスタジアム全体へ広がっていき、大事な試合を3対0で勝利することができたのです。そしてこれをきっかけに、その後、第42節・モンテディオ山形戦でロスタイム3分からの奇跡の決勝ゴールで勝利し、そして11.15ホーム最終戦のサガン鳥栖戦で、念願の『J1復帰』を決めたのでした。

 J1復帰を決めた試合後の監督会見で、小野監督が発した第1声こそ、サンフレッチェ広島サポーターを象徴していると僕は思います。
「まずは、紫のサポーターに感謝したいと思います。私は今日まで日本代表コーチなどを経験する中、一生懸命に応援してくれる多くのサポーターを見てきました。しかし、広島のサポーターは違いました。応援ではなく、共に闘ってくれたのです。苦しい時、諦めかけそうになった時、我々と共に闘い、共に汗を流してくれたのが広島のサポーターです。J1復帰は、紫のサポーターと共に勝ち取ったものです。本当にありがとうございました」。


 リーグ戦開幕以来、6戦して未だ勝利のないサンフレは現在17位。多くのサポーターからは、早くもJ2降格の声がささやかれています。今の状況は、J1とJ2の違いはあるにせよ、絶対に勝たなければならないという点では、あの時と同じだと僕は思います。今、僕たちサポーターに求められるのは、あの時のような応援以外ないと思うのです。