サムライ吉田安孝サンフレッチェ広島を斬る! 広島のサッカーを、スポーツを盛り上げよう!!

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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 4月 17日 第8節 磐田戦

 今シーズン未だ勝利のないサンフレは、高柳、西河、吉弘の若手3選手を先発させることでチームに刺激を与え、活路を見出そうとした。しかし、開始30秒で早くもゲームプランが狂うことになる。サイドチェンジで左サイドを崩され、フリーでクロスを上げさせてしまい、それが直接ゴールへと吸い込まれて先制点を許してしまったのだ。その後も磐田に主導権を握られ、前半19分と終了間際の失点で完敗した。

 この試合の1番の敗因は、ズバリ!「玉際の甘さ」だろう。いや、これは開幕から8試合すべてに言えることかもしれない。その象徴的なシーンが、前半19分の2点目の失点だ。ゴール中央のルーズボールを簡単に拾われ、ドリブル突破されてゴールを奪われたシーンである。今シーズン、こういったシーンを何度見てきたことか…。
守備の枚数は揃っているのにボールへのチャレンジが弱いため、簡単に突破を許してしまうのだ。まさに「球際の甘さ」である。チームは今、選手を入れ替えたり、システム変更など試行錯誤しながら、何とか悪い状態を脱しようとしている。しかし、それ以前の問題だ。選手個々が1対1の局面で競り負けていては話にならない!
今、サンフレに求められているのは、選手1人ひとりが自分に与えられた仕事に責任を持ち、各局面で絶対に負けないこと。そして、強い気持ちでファイトすることではないだろうか。そのためには、ハードワークが必要になってくるのは言うまでもない。

 今の状況を打開するには、チームに何かしらの刺激を与えてやらなければならないと思う。そのヒントを後半に見出すことができた気がする。それは、前田俊介である。不調を伝えられていた前田だが、この試合、彼の投入により、間違いなく攻撃のリズムが変わった。ゴール前への左足でのライナー性のパス、相手に向かっていくドリブル、トリッキーなヘディングなど、出場時間が少ない中でも、相手に脅威を与えたのは事実だろう。

 光の見えないトンネルの真っ只中にいるチームを、誰かがヒーローとなり救わなければならない。それが、浩司なのか?寿人なのか?わからない。しかし、そこに前田俊介が加わったことは、わずかながらの収穫と見たい。