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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 4月 18日 小野監督退団

 今朝の中国新聞に、「サンフレ小野監督退団、成績不振で引責」という記事が載っていました。実は昨晩、小野監督から僕の携帯電話に連絡が入り、そのことを伝えられました。残念ではありますが、勝利という結果を求められているプロの世界ですから、致し方ないかなと…。ただ、これだけはハッキリと言えます。
 92年、屈辱のJ2降格をした中、若い主力選手をチームに引き止めてくれたのは小野監督でした。そして、苦しいJ2を戦い抜き、1年でのJ1復帰を成し遂げたのも小野監督。また、「剛さんと一緒にサッカーがしたい」、と言った佐藤寿人を、広島に連れてきてくれたのも小野監督でした。少しずつではありますが、着実に成長していたチームを今、手放すのは、さぞ悔しかった思います。しかし、これがプロの世界です。

 先日、NHKの番組に、日本サッカー協会会長の川淵キャプテンが出演されており興味深い話をしていました。「これまでにジーコ監督を更迭しようと思ったことがありますか?」、という司会者の質問に対し、即答でこう答えていました。「はい!」。
 それは、ワールド杯1次予選の第2戦・VSシンガポール(2004年3月31日)での出来事。勝って当然の弱小国シンガポールに対し、日本は先制するものの後半18分に同点に追いつかれて大苦戦をしました。試合は、後半37分に藤田の決勝ゴールで何とか勝利することができたものの、あの時を振り返って川淵キャプテンはこう語っています。
「もし、あの試合、引き分けもしくは負けていたら、その時点でジーコを解任しようと決めていた」と。さらに、「ただ、それは監督が悪いからそうするのではない。責任は100パーセント選手側にある。ピッチで表現する選手にある。しかし、戦いは続き本大会への切符を勝ち取らなければならない。そのためには、何かの刺激をチームに与えなければならない。その1つの手段として、監督更迭を考えたのだ」と。

 最終的に、小野監督は今シーズン成績不振のため退団することになりました。しかし、最下位に甘んじている今現在の責任を、監督1人だけに押し付けてはいけないと思います。責任は、ピッチで戦っている選手1人ひとりにあるのだと肝に銘じなければなりません。そして、僕たちサポーターにも責任の一端があるはず。選手を奮い立たせるような一致団結した応援ができていたのか? 今一度、選手・サポーターが1つにまとまり、勝利を目指し、闘志を奮い立たせなければなりません。そうでないと、小野監督退団が無意味なものになってしまいます。