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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 4月 24日 C大阪戦のサポーター

 監督交代後初の試合となったC大阪戦の感想は、「広島サッカー情熱劇場!」を見て頂くとして、ここでは、この1戦に向けたサポーターについて少しばかり書かせてもらいます。

 今シーズンから、1つのサポーターズグループが「B6」エリアからゴール裏へ移動し、2ヶ所に離れた応援が行われています。今シーズンのホームゲームでの応援は、声、手拍子、全てにおいて統一感がなくバラバラです。無理もありません。あれだけ離れた2ヶ所のグループが音を合わせるのは至難の業です。これでは、ピッチ上の選手に力を与えることは到底無理でしょう。しかし、C大阪戦は違いました。観客数が少なく、応援の声、手拍子を合わせやすかったということを差し引いたとしても、今までにない統一感、一体感があったと思うのです。それは、各グループが、それぞれ、相手グループに配慮し、合わそうと努力したからに他ありません。

 僕は、開幕以来、その2ヶ所にはさまれた真ん中で応援を続けていますが、正直いって辛いです。
監督辞任、そして、監督交代後初の試合となるC大阪戦、僕は何が何でも、サポーターの気持ちをひとつにし、声をひとつにしたかったのです。そこで先週のはじめ2日間かけて、各グループの中心人物とそれぞれ個別に会い、何時間も話をしました。グループによって考え方の違いはありますが、目指す所は一緒です。「サンフレのサポートがしたい!」、「サポーターの数を増やしたい!」などなど。ちょっとしたボタンの掛け違いで、これまでバラバラな応援になっていたのです。

 試合当日の午前9時、僕を含めた各グループの中心メンバー数名がビッグアーチの1室に集まり、お互いの意見をぶつけ合いました。どうすれば統一感のある応援ができるのかを真剣に話し合ったのです。「太鼓の数を減らそう」、「太鼓をたたく者同士、お互いが目視していこう」、「1つひとつのコールをいつもより長めにやろう」…。

 監督が交代し、チームは「降格圏内脱出」に向けて変わろうとしているのですから、僕たちサポーターも変わらなければダメです! いままでのままではダメです! 各グループが、お互いを認め合い、声を合わそうとしただけであれだけ変わることができたのです。これを1つの契機に、今後、更なる一致団結した応援を期待したいと思います。それは、各グループの「やる気」と「本気」にかかっています。彼らにその気持ちがあるのなら、僕はこれからも最大限の協力を惜しみなくやっていこうと思います。