サムライ吉田安孝サンフレッチェ広島を斬る! 広島のサッカーを、スポーツを盛り上げよう!!

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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 4月 27日 ナビスコ杯 千葉戦

 「非常に悔しい。それは、結果についてもそうだが、自分たちがやろうとするやり方を徹底できなかった選手がいたこと。それが、何よりも悔しい」。この望月監督の試合後のコメントが、全てを物語っている。
監督が求めたことに対して、応えることができなかった選手たち。そして、やろうとするプレーを選手に対して、指揮統率することのできなかった監督。ようは、チームがバラバラな方向に向いて、空中分解を起こしている状態だ。特に前半は…。こんなツマラナイ試合を見たのはいつぶりだろうか?

 先週、『広島サッカー情熱劇場!』(広テレHPのコラム)で、望月監督に課せられた使命は、次期監督にバトンタッチするまでの数試合、「降格圏内脱出」への道筋をつくることだと記した。「勝ち点を1つでも多くあげること」(望月監督)が、使命なのだ、と。そのためには、「理想のサッカー」を捨て、「現実路線のサッカー」を選択せざるを得ないかもしれないし、それが、仮に、見ていて面白くないサッカーだとしても致し方ないとも記した。しかし、それは、チーム全員が共通認識の下、我慢して戦うことが大原則である。そうでなかったら…それは、前半の戦いを見れば一目瞭然だ。

 後半は、自分たちのやるべきサッカーをやっていたように思うが、それでも、どうしても解せないことが1つある。後半早々、相手に退場者が出て、数的優位に立ちながらも、相手DFが最終ラインでボールを持った際、誰もプレスをかけに行かなかったことだ。一旦、ラインを下げ、ブロックを形成して守備陣形を整えるのはわかる。しかし、数的優位なこと、負けていること、その日のピッチコンディション等を考えれば、守備のスタートラインを、あと5メートルでも押し上げられなかったのか、と。「もしかしたら、リーグ戦に備えたシュミレーションなのか?」と、私自身、勝手な想像をしながら戦況を見つめていた。後半も決して満足のいく内容ではなかったが、それでも、前半に比べれば、全員が共通の考えを持ちながら戦っていたという点で評価できるのではないだろうか。

 サンフレにとって今、最も重要なのはリーグ戦だ! 今回の最悪な試合(前半45分間)は、次のリーグ戦(マリノス戦)への教訓となれば、それはそれで良かったのかも知れない。今チームに求められているのは、「ひとつ」になること。チーム全員が共通認識の下に戦うこと以外ないと思う。今後、サンフレがどんなサッカーをしようとも、きっと、サポーターは最後まで諦めずに応援し続けるだろう。でも、今回の前半戦のような戦いは、今後、絶対にしないで欲しい。そんな腐ったチームを応援しなければならないサポーターが可哀相でならない。

 さあ!気持ちを切り替えてリーグ戦に挑もう! まずはチームが「ひとつ」になること! そして、サポーターは応援すること! それしかないじゃろ!!