ここ最近バタバタしてて、ゆっくりと新聞や本を読むことがありませんでした。
「こりゃイカン!」と思い、今朝、僕の愛読している産経新聞を読んでいると、面白い記事を発見しました。
『セクシーサッカーって?』と題した、山本佳司さん(野洲高サッカー部監督)のインタビュー記事がそれです。
山本監督は、独自の指導方針によって、選手の個性を最大限に活かし、高校サッカー界に旋風を巻き起こした指導者です。
「ドイツW杯で、日本代表はどれだけ戦えるか?」という質問に対し、山本監督はこう答えています。
「小野(伸二)など、世界で通用する選手がいるので、いい所までいくと思う。それより問題は4年後。次の世代が出てきていないので、日本にとって正念場になるだろう」。さらに続けてこうも…「“規格内”の選手ばかり育ててきた指導者に問題がある。ロナウジーニョは、バルサのライカールト監督の下にいるから輝いているのであって、別の監督だと魅力は半減する。それは他の監督が彼に守備の決まりごとを要求するからだ」と。
確かにそうでしょう。近年のサッカー(特にJリーグ)は、みんなディフェンスばっかり頑張って、魅力がないし、特徴がないような気もします。もっと、選手個々の個性が沸き立つようなエキサイティングなサッカーを誰もが見てみたいと思うでしょう。しかし、誤解して欲しくないのは、ロナウジーニョも、アンリも、ベッカムも、世界のスーパースターと言われる選手すべてが、守備をおろそかにしていない、ということです。相手にボールを奪われたら、必死でくらいついていきます。時には自陣ゴール前までも…。
選手を育てる上で、「安価な製品を大量生産するか、フェラーリみたいに1個しか売れないけど、付加価値が高いものを売るか」(山本監督)を問われたなら、目指すのは、間違いなく後者です。指導者として、1番の醍醐味でもあり、そして、何よりも難しいことなのでしょう。
サンフレにも、「フェラーリ」になり得る選手はいます。今後、この選手をどう育てていくのか、注目したいと思います。(選手側の意識が半分以上を占めると思いますが…)。