僕は、昔っから40代の年齢に何かしらの憧れを持っていました。誰からも認められる一人前な男は40歳を過ぎてからだ、と勝手に決め付けていたのです。だから、早くその歳になりたい、と前々から思っていました。そして僕にとって、今年がその40歳を迎える記念すべき年なのであります。
では、自分自身、40歳になったからと言って、一人前の男か?と言われれば、全くもってそんなことはありません。欠点だらけのダメ男だと思います。そんなことを、ボ〜っと考えていた時、先日、本屋さんで見つけたのがこの本です。川北義則著・『男の品格』(PHP研究所)。
この本は「遊び心」をテーマに、仕事、家庭、恋愛、趣味、美学、人生観など、さまざまな角度から、男の生き方、あり方というものにアプローチしていて、とても勉強になりました。本の中で、特に印象に残った言葉をいくつか紹介しましょう。
まず1つ目はこれ。「仕事は男の中身を作り、遊びは男の行間を広くする」。
めっちゃ奥深いと思いません? 要は、「遊び」からさまざまなことを学び、自分の肥やしにしていくこと。どんな低俗な遊びを繰り返してきても、どんな醜い修羅場を経験しても、そこから何かを学ぶ姿勢をもっていれば、最終的には男の成長の味方をするのだ、と。男にとっての遊びとは、人生の行間を学ぶことなのです。どうです?格好良くないですか!?
そしてもう1つ。「男は幸せなんか求めるな!」。
自分の幸せを求めず、女房、子供をはじめ、自分の周囲の人間、自分と関わりをもった人間がハッピーになるのを手助けする…そういう生き方こそが、本当の男の生き方だ、と。人間にとって最大の喜びとは「他人の喜ぶ姿を見ること」にあるからです。女性や子供は「与えてもらった幸せ」がいっぱいあったほうがいいでしょう。しかし、男は「与えてもらった幸せ」よりは「与える幸せ」を優先するべきなのです。これまた格好イイぜい!
この他にも、一人前な男としての心得が満載です。この本を読んでみて、自分自身の未熟さがよ〜くわかりました。40歳を迎え、「男の品格」を磨き、一人前な男になれるように努力していこうと心に誓った今日この頃です。人生、死ぬまで日々勉強ってことですね…。