ここ最近、時間的余裕があって、むさぼりつくように本を読んでいます。という訳で、今日もまたまた本の紹介を1つ。「またかよッ!!」って、突込みが入ってきそうですが、ご勘弁を…。
平松茂雄=著、『中国は日本を併合する』(講談社インターナショナル)。
このタイトルを見て、「んなアホなぁ!? 冗談じゃない!! そんなことあり得ねぇ〜!」と、誰もが思うことでしょう。
しかし…。
「たかじんのそこまで言って委員会」(日テレ・毎週日曜日ひる1時30分〜)という番組に先日(と言っても、かなり前ですが…)、平松氏がゲスト出演し、この本を紹介していたのを見たのがきっかけで、昨日、一気に読んでみました。そして、その感想はというと…「これ、全くあり得ない話でもないぞ」、と。
昨今、新聞・テレビなどで取り上げられるようになった日中間のガス田問題や領土問題を、みなさんはどのようにお考えでしょうか? この問題を触れるには、まずは中国とはどういう考えを持っている国なのかを知らなければなりません。この本を読み終えて、改めてそう思いました。
中国語には元来、国境という言葉はないそうです。中国語の中にそれに該当する言葉を探すとすれば、「辺彊(へんきょう)」なのだ、と。「辺彊」は国境線がなく、地域を示す言葉です。どこからどこまでと線で明確に区画された地域ではなく、曖昧な地域(グレー・ゾーン)なのです。ちょうど風船が膨らんだり、萎んだりするように、「中華世界」は、中央政府が強大なときには膨らみ、反対に政治的に混乱し、強力な中央政府が存在しないときには萎んでしまいます。その膨らんだり萎んだりする地域が「辺彊」なのです。弱体化した中央政府は、その地域と住民を積極的に防衛し維持する考え方はなく、簡単に捨ててしまうそうです。力を得ればまた拡大・膨張していく。中国の歴代王朝の歴史はこれの繰り返しである、と。
そう考えると、急激な経済成長を遂げる今現在の中国は、風船を膨らませている(領土拡大・膨張)時期なのかもしれません。
日本と中国は、昔から切っても切れない密接な関係にあります。そしてこれからもそうでしょう。日中間には多くの問題がありますが、今後、日本は中国がどんな考えを持っているのかをしっかりと把握した上で付き合っていかなければならない、と強く感じました。
親中派と言われる国会議員の大先生方に是非読んでもらいたいなぁ。K野Y平大先生、N階T博大先生、K藤K一大先生…。そして、僕の大好きな櫻井よしこさんも言っているように、全国民必読の書である、と思います。
すみません!硬い話で…。