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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 7月 15日 広島新球場案

 貨物ヤード跡地に建設が予定されている新球場は、いったいどうなるんでしょうか? 設計コンペにより最終決定するそうですが、色々と議論を重ねた結果、事業費は球場本体のみを対象に90億円以内とし、最終審査までに選考対象の提案が1つになった場合はコンペを中止する、とのこと。提案募集は8月末までとし、9月に選考・設計者を決定、10月から8ヶ月かけて設計します。積算や入札を経て来年秋に着工。工期は18ヶ月とし、目標通り2009年春のオープンを目指すそうです。

 本当にこれでいいのでしょうか? 90億円ですよ! 『坊ちゃんスタジアム』でさえ120億円、と聞きます。
何だか夢のない話ですよね〜。せっかく新球場をつくるのであれば、広島の顔として、世界に誇れるモノをつくりたい、と誰もが思うのではないでしょうか!? そんな僕たち広島人にとって、夢のようなプロジェクトがあることをみなさんはご存知でしょうか? イギリスのアラップスポーツ(ARUPSPORT)が一石を投じた広島新球場案がそれです。総事業費、な・な・なんと190億円!! 「そんなの出来っこない!」、「お金はどこから工面するの?」など、いろいろ意見があるでしょうが、プロジェクトメンバーは、十分に採算可能である、と自信を持って言いきります。では、どうやって?

 野球場は、野球をするためのモノです。しかし、それだけのためであると、その時にしか球場は機能しません。つまり、その時だけしか収入はない、ということです。これを365日、フルに活用する、というのがポイントとなります。では、どうすれば野球の試合がない日に人が集まり、常に計算された収入を得ることが出来るのでしょうか? このプロジェクトの発想はそこにあります。

 アラップスポーツ社の提案する広島新球場の外野部分には、オフィスやホテル、スポーツクラブなどを取り入れ、野球の試合がない日にも常に数千人の人がそこを出入りする、という案です。恋人同士、ホテルの一室でカープの試合を2人っきりで見ることも出来ますし、オフィスからは、日頃あまり見ることの出来ない試合前のカープの練習風景を眺めることも出来ます。どうです? これなら、日本一の球場だと思いませんか? 世界に誇れる球場だと思いませんか?

 まずは、このようなプロジェクト案がある、ということを広島市民に知ってもらいたと思います。そして、その上で、色々な意見をみんなで出し合って最終決定して欲しい、と僕は思います。
190億円の広島新球場プロジェクトを探るサイト