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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 8月 02日 プリンシプルのない日本

 白洲次郎という人物を皆さんはご存知でしょうか? 恥ずかしながら僕は、これまで全くもって知りませんでした。ある日、書店で1冊の本が僕の目に…。「めっちゃめちゃ男前じゃん! ぶち格好エェ〜!」。
この、僕らしい?軽いノリ?、それが、白洲次郎を知るきっかけとなったのです。

 吉田茂首相の側近として終戦連絡中央事務局参与となり、日本国憲法成立などに関与し、あのGHQマッカーサーにたてついた唯一の日本人が、白洲次郎です。まとまった著作は遺さなかった白洲次郎が、生前、散発的に発表した文章がこの一冊にまとめられています。「プリンシプル」(原理・原則)を貫き、日本のために正しいことをやり通した真のサムライではないかと思います。日本国憲法制定の際、日本人の政治家も経済人も、おしなべて占領軍に媚びへつらう中で、「戦争に負けはしたが、奴隷になったわけではない。言うべきことは言わなければならない」と公言して占領軍に立ち向かう勇気と知恵が、白洲次郎にはあったのです。

 この本を読み終えて、数々の言葉が印象に残っていますが、いくつかを紹介しようと思います。
「弱い奴が強い奴に押さえつけられるのは世の常で致し方なしとあきらめもするが、言うことだけは正しいことを堂々と言って欲しい。その後で言い分が通らなくても何をか言わんやだ。その時の悔しさも又忘れぬがよい。力が足らんからなのだ。力をつくって今に見ていろという気魄(きはく)を皆で持とうではないか。又、力が出来た時に昔のように近所近辺の弱いものいじめをするのはやめよう」。
「私は自分の子孫に日本国憲法は『強制的のおくりもの』だと言い伝えたくはない。敗戦の真相も伝えたい。『おくりもの憲法』の由来も話したい。しかし、ほんとの我々のつくった憲法のことも話してみたい」。

 真のサムライ白洲次郎が発する一言一句は、現在の日本人に今、最も必要とされていることなのかもしれませんね。