サムライ吉田安孝サンフレッチェ広島を斬る! 広島のサッカーを、スポーツを盛り上げよう!!

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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 8月 03日 マスターありがとう!

 つい先日、広島市内の繁華街(薬研堀)で「お好み焼き屋」をされているマスターが、お亡くなりになりました。マスターとの出会いは、僕が大学生の時にさかのぼります。マスターが東京の新宿で、「広島風お好み焼き屋」をされていた時からの縁です。当時、貧乏学生の僕は、いつもただ同然でお好み焼き&ビールをしこたまご馳走になっていました。時には、東海大学サッカー部の後輩を10人くらい連れて行き、「今日はワシが『広島風お好み焼き』っちゅうヤツを喰わしちゃるけん、思う存分飲み食いせい! 金のことは心配すんなッ!全部ワシのおごりじゃ!」と、後輩たちに格好をつけたことも…。でも実は、財布の中には帰りの電車賃しかなかったのですが…。そんな僕のことをマスターは全部お見通しで、「金は出世払いでエエけぇ、喰え!飲め!」と、ご馳走してくれたのです。

 マスターとは、数え切れないほどたくさんの想い出で一杯です。広島にお店を移されてからも、僕は飲みに出た際、最後に行き着くところは決まってその「お好み焼き屋」でした。夜中の2時、3時に酔っ払いながら店に入ると、いつもそこには笑顔のマスターがいました。「おい!安孝!! あんまし飲みすぎるんじゃないぞ!」と言いながら、生ビールを注いでくれたマスター。また、『元気丸』の生放送終了後、僕が立ち寄るのを期待して、お好み焼きを焼いて待っていてくれたマスター。そして、サンフレがJ1に復帰した日、小野監督と僕、マスターの3人で朝まで飲み明かし、お好み焼きを食べながら大泣きをしたこともありました。「剛くん、おめでとう! えかったのぅ!」と、泣きながらビールを注いでいたマスター。本当に感謝の気持ちで一杯です。でも、もう、そのお店でマスターを見ることはできません。

 そして昨日、マスターの3人の娘さんたちが、「お世話になったお客さんのために」、という思いで、1日だけお店を開けてくれたのです。噂を聞きつけた常連のお客さんたちが久しぶりに店内に集い、亡きマスターの想い出話に花が咲きました。改めて、マスターの人柄を感じずにはいられません。僕は、マスターから色々なこと学んだような気がします。その中で最も感じるのが、人との出会いの大切さ、まさに「一期一会」です。
これからも、マスターの想いを大切にしながら力強く生きていこうと思います。

 マスター! 本当にありがとう!!