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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 9月 21日 男・さだまさし

 「さだまさし」、僕はこれまで、この人のことを話の面白い独特の声をしたミュージシャン、としか思っていませんでした。けれど、この本を読み終えて、見る目が一気に変わりました。「男・さだまさし」、素敵です。格好いいです。僕もこんな大人になりたい、と思いました。

 これは、日本が大好きで、こんなに素晴らしい国はないと思っている1人の男が、今の日本を憂い、これだけは言っておかねばならない、との思いで書いた本です。これから日本で生きていく、この国の子供たちへの遺言、とでも言いましょうか…。そこには、著者の熱い思いが多岐にわたって書き綴られています。家族、子育て、教育、礼儀作法、コミュニケーション、宗教、戦争、平和、義、人情、などなど…。ある1ヵ所を除いて、全てにおいて共感できました(ある1ヵ所について説明すると長くなりそうなので、ここではスルーさせていただきます)。
特に、共感したのが「宗教観」です。

 僕は、クリスチャンでもなければ、ある特定の宗教に固執しているわけでもありません。ただ、僕の亡祖父がお坊さんだったこともあり、若干、信仰心が強い家系に育った、ということがあるのかもしれません。
僕は、幼少期から今現在に至るまで、習慣としてやっていることがあります。それは、夜寝る時と、朝起きた時、布団の中で手を合わせることです。「今日1日ありがとうございました」、「今日1日よろしくお願いします」と、ご先祖様に手を合わせるのです。酔っ払って朝方帰って来ても、無意識にそうしている自分がいるんですから…不思議ですよねぇ〜。

 宗教とは、自分の「神さま」と向かい合うことで自分自身と向かい合うことを言うのだ、と著者のさださんは言います。そうすると、僕にとっての「神さま」とは、ご先祖様なのでしょう。また、さださんはこうも言っています。
今、自分が生きていることへの感謝の象徴が「神さま」である、と。

 僕には5歳の娘が1人います。この小さな子供は今、毎日、訳もわからずに手を合わせています。家を出る時、「行ってきます」と言って、亡祖父の形見の鈴をチリンチリ〜ンと鳴らせて手を合わせる。何のためにそうやっているか、全くわかっていません。ただ、お父さんが「やれ!」と言うから、くらいの感覚でしょう。でも、いつか、きっとわかってくれるはず。自分が今ここにいるのは、生きているのは、ご先祖様のおかげなんだ、と。

 僕はこれからも自分の中の「神さま」を大切にしていこうと思います。そしてそれを子供に伝えていきたいです。