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サムライ吉田安孝がサンフレッチェ広島を斬る!

2006年 11月 30日 「の」の心

 政府の教育再生会議は、全国でいじめを苦にした児童・生徒の自殺が相次いでいる事態を受け、8項目の緊急提言をまとめました。劇的な好転はなかなか難しいでしょうが、実行できるものは即実行に移し、この異常な事態を修復する努力をずっとやり続けて欲しい、と思います。
 
 それにしても、今現在、連日のように起きているいじめ問題に関わる自殺をはじめ、親殺しや子殺しなど、一体、この日本はどうなっちまったんでしょうか? 一昔前までは、こんなことなかったはずです。これは、戦後日本のいろいろなことが、すべて今、ツケとなって回ってきているのではか、と思います。戦後生まれの僕は、そんな偉そうなことは言えませんが、親や年長者の話を聞くにつれ、より強くそう思うのです。「拝金主義」、「個人主義」に走った戦後教育に問題がある、と。これからの日本に1番大事なのは、教育問題ではないでしょうか。

 このことに関し、茶道裏千家前家元の千玄室氏が印象深いことを言われています。以前、産経新聞にその記事が載っていたのですが、当時、僕は「なるほどなぁ」と納得したものです。

 昔は親と子は“の”の関係でした。つまり、和の精神です。しかし、今は、みんな“と”の関係になってしまいました。親と子、先生と生徒。これは、戦後教育の間違いである、と千玄室氏は言います。教師は自由ばかり教えて、義務について教えてきませんでした。例えば、「自分の会社」という気持ちが大切。「自分と会社」では切り離された関係です。給料さえもらえればいいというのであれば、会社は発展しません。

 こんなギスギスした世の中だからこそ、昔の日本の良さを取り戻すことが大切だ、と思うのです。千玄室氏の言われる「和」の心、「の」の心を教育現場でも教えて欲しい、と僕は思います。そうすれば、日本はもっと素晴らしい、優しい国に、そして「美しい国」になるのではないでしょうか。

 吉田安孝40歳! 僕は、日本の宝である子供たちに、「の」の心を伝えられるような大人でありたいです。