ナビスコカップ第3節が昨日、ビッグアーチで行なわれ、サンフレは2−0で神戸を破り、今季の地元公式戦初勝利を飾りました。 当初は、大幅に選手を入れ替えて若手主体で挑むのではないか、と予想されていましたが、当日のスタメンはそれほどまでの変化は見られませんでした。これは、ウェズレイをはじめとする主力選手が、監督に出場を直訴したからです。そして、選手たちは、その熱い気持ちをピッチで表現してくれました。神戸の出来が悪かったことを差し引いても、試合内容としては、一応評価できるのではないでしょうか。
この試合で僕が特に注目したのは、青山選手です。アオ本来のダイナミックな動きと、ボールの“ちらし”が復活してきましたね。きっと、コンディションが良くなってきたのでしょう。今後の青山選手の活躍に是非注目してもらいたい、と思います。 そして、もう1人。猛犬ピチブーこと、ウェズレイ選手。彼の場合、1人だけ別次元の世界でサッカーをやっているように感じます。それ程までに、レベルの高いワンダホーなプレーをしてくれています。34歳とは思えない身体のキレ、強さ、しなやかさ…。いいコンディションを維持すれば、得点王も夢ではないでしょう。とにかく、スゴイ選手です。その他にも、下田選手のスーパーセーブや、「ドクトル・カズ」(ペトロヴィッチ監督)とまで言われた森崎(和)選手の安定した守備など、すべての選手が素晴らしいプレーを見せてくれました。 この勝利で、失いかけていた(?)自信を取り戻したはずです。次のリーグ第5節、現在首位の名古屋との対決が楽しみになってきました。
ナビスコカップ第3節・ヴィッセル神戸戦マッチデープログラム『吉田安孝コラム』 ◆ ホームでは必ず勝つ! ナビスコカップ2連敗中のサンフレが、決勝トーナメント進出への望みをつなぐためには、今日の1戦、何としてでも勝たなければなりません。また、3日後に迫るリーグ戦へ向けて弾みをつけるためにも、大変重要な試合なのです。今日は、いろんな意味において勝利が求められる試合となりますが、絶対に勝たなければならない最大の理由は、また別にある、と僕は思っています。それは、今日の試合が「ホームゲーム」だから。 「いい球団」というのは、その地域の人たちから愛され、ホームスタジアムには常に多くの人が足を運んでいます。サンフレが今後、日本を代表する「いい球団」に成長するためには、もっともっと多くの人たちに注目してもらい、ビッグアーチに来ていただかなければなりません。勝利こそが皆の願う最大の喜びならば、ホームで勝つことがそれにつながるはず。「ビッグアーチに行けば、必ず、喜びや感動を味わうことができる」。広島の人たち皆からそう思われるようになったとき、ビッグアーチは日本一のスタジアムになり、サンフレは日本一の球団になるでしょう。そのためにも、ホームでは必ず勝つ!
※ お詫びと訂正 今回のコラム内で「球団」と表記しましたが、本来、Jリーグにおいては「クラブ」で統一しています。この場を借りて、お詫びと訂正をさせていただきます。申し訳ありませんでした。
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