参院選での自民党の歴史的大敗を受け、安倍首相の進退について「辞めるべきだ」という声が、野党はもちろん、自民党内からも日に日に増してきているようです。朝日新聞社が30日夕から31日夜にかけて実施した全国世論調査では、「辞めるべきだ」は47%で、「続けてほしい」の40%を上回ったとのこと。このことについて、僕の意見を少しだけ述べさせてもらいます。
ひねくれ者の僕は、「辞めるべきだ」の世論が大きくなればなるほど、もう少し「続けてほしい」、もう少し「見てみたい」、とついつい思ってしまいます。
今回の自民大敗の原因は、何と言っても“年金記録紛失問題”でした。更には、閣僚の“失言”、果てには、赤城農水省の“絆創膏騒動”です。自民党不信感が全国に蔓延するのも当然でした。これらの問題は、自民党総裁であり、一国の首相である安倍総理に全責任がある、と思います。けれど、そのことばかりが、連日マスコミでワイドショー的に報道され、それまでの安倍首相がやってきた実績を全く伝えていなかったように思えてなりません。
小泉前首相時に冷え切っていた中国・韓国との関係を改善したことや、防衛庁の「省」昇格、国民投票法の成立、公務員制度改革、教育基本法改正、中国残留孤児との和解など、いずれも歴代自民党政権が見て見ぬフリ(?)をしていた宿題を、1年も経たないうちにやり遂げているのです。これらの実績は、国民の関心が薄いのかもしれませんが、一体どれだけのマスコミが正当に伝えていたのか、僕は疑問に思います。
約9ヶ月間の安倍政権における“プラスの面”と“マイナスの面”、この両方を正当に判断した上で、「ノー」が下されたのであれば、それはそれとして謙虚に受け止めるべきなのでしょう。けれど、選挙前から今現在に至る流れを見ていると、どうしてもワイドショー的な雰囲気に流されているようで、納得できません。 安倍首相の目指す「美しい国」を、国民に対して前面に押し出した上で、「辞めるべき」なのか「続けるべき」なのか、を判断したいです。 だから、僕は、もう少し安倍政権を見てみたいのですぅ。
以上、ひねくれ者が感じたことです。 でも、これって、ごくごく少数派の意見なんでしょうね(涙)。
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