“七田式右脳トレーニング”で有名な七田眞氏の著書・『七田眞の人間学 いかに生きるか』を読みました。『論語』を織り交ぜながら、徳の高い人格者としての生き方について書かれていて、とても勉強になりました。
これまでに僕は、成功を収めた人物(松下幸之助、本田宗一郎、稲盛和夫など)の著書を数多く読んできましたが、その人たちには、ある共通したことがあるような気がします。それは、『古典』や『論語』などを中心に、広く読書をして徳を磨いている、ということです。 今回、僕が読んだ本の著者・七田眞氏もそうです。そんな七田氏が、「心の持ち方」について、ご本人がとても感動した本を紹介していました。 『ココロでわかると必ず人は伸びる』(木下晴弘)です。そこに、興味深い話が載せられていますので、ちょっと長くなりますが紹介しますね。 これを読んだ瞬間、僕は全身に鳥肌が立ちました。感動モンです!
アメリカの学校で理科の授業中、実験に使っていたマウスが逃げ、どこに隠れたのかわからなくなった。女性の教師はみなに探させたが見つからない。そこで全員を席に着かせ、自信たっぷりにこう言った。 「これだけ探しても発見できないのなら、あとはモリス君にお願いしましょう」。 途端に、ちょっと待って、何でアイツが、という声があちこちから起こった。教室はざわめき、1人が「モリスには無理です」と手を挙げて言った。実はモリスは目が不自由なのである。 教師は答えた。 「なるほど、確かに目が不自由です。だからモリス君には無理だとみなは思うかもしれません。でも先生は知っています。モリス君は目は不自由でも、神様から素晴らしい能力をもらっています。聴力です。それを生かせば必ずマウスを見つけてくれると先生は信じています。 モリス君、お願いできますか」。 そしてモリスは期待に応えて探し出した。そして日記にこう書き記した。 「あの日、あのとき、僕は生まれ変わった。先生は僕の耳を神様がくれた耳と言って褒めてくれたことで、僕には大きな自信がついた」。
このマウス事件から10数年。神の耳を生かして音楽の道に進んだスティービー・モリスは、シンガー・ソングライターとして鮮烈なデビューを果たす。
スティービー・ワンダーという名前で。
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