先週末の土曜日は、サンフレ、カープ共に、とてもいい1日になりました。
まずはカープ。前田智徳選手がプロ18年目にして、プロ野球史上36人目、カープでは4人目となる通算2000本安打を達成しました。本当におめでとうございます。それにしても劇的な記録達成でしたね。あの試合展開で、まさか5打席目がまわってくるとは思ってもいませんでした。あの球場の雰囲気が、打席に立つ選手1人ひとりに伝わり、前田選手までつなげたんでしょうね。そして、ファンとチームメイトの期待に応えた前田選手は、まさに“サムライ”! スーパーの一言に尽きます。また、ヒーローインタビューでのコメントがよかった。決して口数が多いほうではありませんが、噛みしめるように発せられるひと言ひと言がとても素直で、実感がこもっており、好印象を受けました。これからも、そのカリスマ的な存在で、チームを引っ張っていって欲しい、と思います。
次に、我らがサンフレッチェ。最下位・横浜FCとの試合が1日、三ツ沢球技場で行なわれ、2対1で勝利しました。連戦の疲れで、体力の限界に達していたサンフレイレブンでしたが、前節・FC東京戦の反省を踏まえて、全選手が90分間ぶっ倒れるまで戦い抜いた結果、勝利を呼び込みました。意地の勝利、執念の勝利、と言えるのではないでしょうか。 この苦しい戦い、全選手がよく頑張ったと思いますが、その中でも、頼りになったのが、経験豊富な中心選手たちです。公約どおり2得点の大活躍をしたウェズレイ、前線からボールを追い回してチャンスメイクした寿人、ピンポイントクロスでアシストした駒野、90分間ひたすらアップダウンを繰り返した服部、リベロでボランチで相手の攻撃を封じた戸田、鋭いインターセプトから攻撃の起点になっていたカズ。彼らの持つ実績と経験、そしてプライドが、チームを勝利に導いたのではないか、と僕は思っています。
この勝利により、ひとまずは、ほっと一安心といったところですが、これからも厳しい戦いが続くでしょう。チームが窮地に追い込まれる状況が来るかもしれません。そんな時こそ、実績のある中心選手たちの力で、チームを引っ張っていって欲しい、と思います。
|