子育てや教育に関する本を、僕は好んでよく読むのですが、つい最近、最高にして究極の1冊に出会いました。 川嶋優・著『日本人として大切にしたい品格の躾け』(ベスト新書)です。 この本に書かれていることを端的に言うなら、このひと言に尽きます。 「教育とは、押しつけることである」。
僕もそう思います。世間一般では、子供の権利や個性は絶対に尊重されるものである、と声高に言われていますが、そもそも子供に個性などあるのか?と著者は疑問を投げかけています。僕自身、40年以上生きてた中で、自分の個性はこれだ!とはっきり言えません。個性とは、大人でも簡単にわかるものではないのですから、ましてや、幼児や小学生の子供に対して個性を求めるのには、無理があるような気がします。では、どうすればいいのでしょうか?
個性は、いつなんどき、どんな形であらわれるかわかりません。そのための準備をするのが教育の役目である、と著者は言います。自分の個性や能力を人や社会のために役立てようとする道徳心。そして、個性や能力のバックグラウンドとなる豊かな教養と一般常識。これらを、くまなく教えることが教育の役目である、と。つまり、生きていく上での基礎・基本を問答無用に押しつける、ということでしょうね。スポーツでも、最初は基礎体力・基礎技術を繰り返し繰り返し行ないますが、それと一緒だ、と思います。
僕は、6歳の娘に対して、あることを意識して言い続けているのですが、本の中で著者もそれを大いに薦めており、とても嬉しく思いました。それは、我が子に対して、「自分のような人間になりなさい」と堂々と言うことです。親の「価値観」を、我が子に押しつけることです。 僕は常々、娘にこう言っています。「お母さんのようになりんちゃい」と。そして、「大きくなったら、お父さんのような人と結婚するんよ」とも。 これだけ偉そうに言うからには、それなりの親でなければなりません。子供に恥じないような、品格ある父親になるため、日々、努力精進っす!
---おまけ--- 昨夜、夕食時での父と娘の会話 父:「汐音は、大人になったら誰と結婚するんかね?」(お父さんという返事を期待しながら) 娘:「○○くん!(幼稚園のお友達)」 父:「……」
父は孤独です。。。
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