昨夜、サンフレッチェ広島二葉寮にて、若手選手5名(槙野、柏木、橋内、平繁、遊佐)を対象に講話をしてきました。これは、若い選手たちに読書の楽しさ、大切さを紹介して欲しい、というサンフレ側からの依頼を受けたもので、僕自身の愛読書2冊を紹介しながら話をさせていただきました。
まずは、稲盛和夫著・『生き方』(サンマーク出版)に書かれている「人生の方程式」を紹介しました。これは、人生をよりよく生き、幸福という果実を得るための「稲盛式・人生の方程式」です。
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」 この方程式のポイントは2つあります。まず1つ目は、この方程式が、足し算ではなく掛け算であること。能力があっても熱意に乏しければ、いい結果は出ません(能力90点×熱意30点=2700点)。反対に、能力がなくても、そのことを自覚して、人並み以上の努力と熱意をもって人生や仕事にあたれば、先天的な能力に恵まれた人よりはるかにいい結果を得られます(能力60点×熱意90点=5400点)。 そして、もう1つの重要なポイントが「考え方」。これは、3つの要素の中で、最も重要なファクターである、と著者は言っています。考え方とは、いわば心のあり方や生きる姿勢であり、これには、いいものもあれば、悪いものもあります。つまり、マイナスポイントがある、と。熱意や能力の点数が高くても、この考え方がマイナスであったら、掛け算の答え(人生や仕事の結果)もマイナスになってしまいます(ホリエモンや村上ファンドなどがいい例ですね)。
続いて紹介したのが、僕の人生のバイブル本にしている『武士道』(新渡戸稲造著)です。 「義」、「勇」、「仁」、「礼」、「誠」、「名誉」、「忠義」、これら武士道を形成している要素について、例え話を交えながら、1人の社会人として、そして1人の男として、正しく前向きな考え方・生き方ができるようになろう、というような話をしました。堅苦しい話にもかかわらず、みんな真剣に聞いてくれていましたよ。僕自身も、今回、後輩たちに話をすることで、改めて自分の「生き方」について考えるきっかけになりました。 選手のみなさん、ありがとう! そして、僕に打診してくださった、Sさん、本当にありがとうございました。
---おまけ--- 講話終了後、選手たちに今現在のチーム状況を聞いたところ、雰囲気は良くなっている、とのこと。そして、柏木陽介選手が僕に力強くこう言ってくれました。 「次節・磐田戦は絶対に勝ちます! 武士道精神を発揮して勝ちます!」と。 陽介選手の髪型が、サムライ風(?)のチョンマゲになっていただけに、期待大です!
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