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大相撲初場所千秋楽の優勝決定戦で、勝利後に派手なガッツポーズをした横綱朝青龍ですが、この行為に関し、横綱審議委員会は厳しく批判しました。
この件に関してどう思うかを僕の周りの知り合いに聞いてみたところ、見事なほど意見が真っ二つに分かれました。
横綱としての品格に欠ける行為であり違和感を覚えた、という意見。また、死力を尽くした後に思わず出るガッツポーズや笑顔は、むしろ微笑ましいかった、という意見。どちらも、的を得た意見だと思います。で、僕の意見はというと…ズバリ前者です。
相撲が今後、スポーツ化するのであれば、派手なガッツポーズなどのパフォーマンスも許されてもいいのかもしれません（既にそうなりつつありますが…）。けれど、そうではないはずです。相撲は日本古来の神事や祭りです。スポーツではなく武道であり、日本の国技なのです。ですから、日本人の考え方、日本らしさを大切にしなければならない、と僕は思います。
潔さ、清らかさ、敗者への思いやり、和の心、といったものは、日本人であれば誰もが持ち合わせている美徳です。
それが無くなってしまったら、日本の国技としての相撲の良さが失われるのではないでしょうか。
外国人力士が急増する相撲界では、文化の違いにより今後もこうした問題が起こるかもしれません（日本人力士の中にも多くの問題があると思いますが…）。そして、そうならないように、外国人力士をはじめとする全力士に対し、相撲の美徳・日本の美徳を理解してもらうよう、徹底的に教育してほしいと思います。だから、今回の朝青龍の行為には、厳しい態度を示してほしいのです。
そんなことを言いながらも、実は、僕は朝青龍のことが大好きなんです。ふてぶてしい態度と力強さ、その反面に見せる人なつっこい笑顔…。様々な面で魅力的な部分を持ち合わせた人物、それが朝青龍だと思います。だからこそ…。
ロス五輪・柔道金メダリストの山下泰裕さんが以前、こんなことを言っていました。
「“最強”の選手ではなく、“最高”の選手を育てたい」。
“最高”の横綱を目指して、がんばれ！朝青龍！
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