ノンフィクション作家の上坂冬子(かみさか・ふゆこ)さんが14日、肝不全のため死去されました。
上坂さんといえば、北方領土問題を世に訴え続けたことで有名です。自らの本籍地を北方4島の1つ国後島に移して返還運動に参加するなど、現場主義を貫くその行動力は、迫力満点でした。思ったことをストレートに表現する歯切れの良さ、そして、軸がぶれない強靭な精神力が、僕は大好きでした。
北方4島(歯舞・色丹・国後・択捉)は、歴史的に日本固有の領土です。それをソ連が、第2次世界大戦の日本の敗戦に乗じて不法占拠し、今現在までその状態が続いているのです。
上坂さんの死を無駄にしないためにも、政府は、北方領土(4島)返還に力を注いでほしいと思います。
1部の議員さんからは、2島返還だの、面積2等分返還だの、妥協案が提示されているようですが、トンデモナイ話です。ましてや、つい最近、みのもんたさんが某番組で「北方領土を買っちゃえば」という発言をしましたが、そんなの絶対にあり得ませんし、そういうことを言う人を僕は絶対に許せません。みのもんたさんの人格を疑ってしまいます。そんなことをしようものなら、独立国家として成り立たなくなります。亡国へと突き進みます。
そうならないためにも、日本国政府は、上坂さんのような強靭な精神力で粘り強く交渉し続けてほしいと思います。そして、北方領土は日本固有の領土なのだ、ということを子供たちに、しっかり教えていかなければいけない、と思うのです。それが、僕たち大人に課せられた責任なのではないでしょうか。
上坂さんの死に対し、心からご冥福をお祈り申し上げます。
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