衆院は21日午後、解散され、いよいよ8月30日の衆院選投開票日に向けた、40日間の選挙戦に突入しました。今回の衆院選は、自民と民主、どちらの政党が政権を担うのがふさわしいかを選ぶ「政権選択選挙」となります。
平成になって13人もの総理大臣がコロコロ代わるような日本は、本当に情けないです。それを見ただけで、これまで政権を担ってきた自民党の不甲斐なさがわかるってもんです。
「こがぁーな日本にしたのは自民党のせいぢゃ! ここは一丁、民主党に任せてみるかのぅ」。こんな声が、あちらこちらから聞こえてきます。
確かに、自民党は情けないです。永年のツケは余りにも大きく、今回は間違いなく下野するでしょうね。でも、本当に民主党に日本を任せられるのでしょうか? 正直、僕は不安です。
世の中は、「100年に1度の大不況」ということもあり、どうしても経済のことばかりに目が行くかもしれませんが、視点を変えて安全保障の面を考えてみると、民主党はとても不安なのです。
中国の軍拡や北朝鮮の核の脅威が日本に迫る中、小沢一郎・民主党代表代行が発した「米国の極東におけるプレゼンスは第7艦隊だけで十分だ」という発言には、正直ビックリしました。また、小沢代表代行が主張する国連中心主義は、どう考えても非現実的ですし、「国連待機軍」を設置するなんぞ、絶対にありえないことです。
また、鳩山由紀夫代表も小沢一郎代表代行も、共に、地方参政権を定住外国人に与えるべきだとの立場をとっています。鳩山代表にいたっては、「日本列島は、日本人だけの所有物じゃない」と言い切り、「1歩進めて、定住外国人に国政参政権を与えることも真剣に考えてもよい」と、自身のウェブサイトに記しています。
北方領土、竹島、尖閣諸島、対馬など、領土問題を多く抱える日本の立場を民主党はどう考えているのでしょうか? 外国人の地方参政権を認めることは、日本の領土が外国から侵略される可能性が生じることにつながると思うのですが、それって、僕の考えすぎでしょうか?
正直、僕は、自民党も民主党も信用していません。でも、どちらかを選択するつもりです。だから、選挙戦を通じてお互いに、どんな国を作ろうとしているのかを聞いてみたいです。
8月30日の衆院選までの40日間、両党が描く国家像をじっくり吟味して、清き1票を投じようと思います。
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