週刊サッカーマガジン別冊・秋季号「高校サッカー選手権大会予選展望号」に、我が母校・広島国泰寺高校が特集されておりました。
今年で創部96周年の国泰寺は、旧・広島一中で知られる高校サッカー史上、屈指の伝統校です。しかし、過去3度の全国優勝を果たした名門も、ここ最近は、全国大会から遠ざかっています。
その理由としては、いくつか考えられます。優秀な選手が、皆実・観音などの新鋭校に流れ、県内のレベルについていけなくなったことや、練習時間の問題など、さまざまなことが挙げられます。しかし、そんなことを言い訳にせず、ガムシャラに立ち向かっていくのが、国泰寺の伝統です。ヘタクソでも、気持ちでは絶対に負けない! “チャレンジ精神”、“ガンバリズム”、これこそが多くの先輩たちがこれまで築き上げてきた「HF魂」です。
国泰寺高校サッカー部のユニホームの胸に刻み込まれた「HF」の文字、雑誌の本文中には広島一中時代の「Hiroshima First」の頭文字を取ったものだと書いてありますが、それは間違いです。正確には「Hirosima Football」(ヒロシマ・フットボール)なのです。
当時、広島県内の高校で初めてサッカーを取り入れたのが広島一中(現・国泰寺高校)でした。つまり、広島のサッカー(フットボール)と言えば、一中だったのです。ですから、ユニホームには、校名ではなく、「Hirosima Football」の頭文字「HF」が刻まれているのです。純白のユニホームの胸に濃紺の「HF」の文字、これは96年間、1度たりとも変わったことがありません。
予断ですが、広島一中時代の校旗の色である紫は、サンフレッチェ広島がJ加盟時にチームカラーを決めるときに、あやかったと言われています。
いよいよ、10月17日、高校サッカー広島県大会2次リーグ戦がスタートします。「HF」の申し子たちはどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。きっと、先輩たちの伝統を受け継いだ、熱く激しく、そして爽やかな戦いをしてくれることでしょう。
僕の可愛い後輩たちよ!
「HF」の誇りを胸に、最後の最後までガンバレ!
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