今日(6月23日)の産経新聞に、作家・曽野綾子さんのワールドカップに関する面白いコラムが載っていました。
曽野さんは、サッカーのド素人らしく、ワールドカップの日本の第1戦、対カメルーン戦が、本人にとって生まれて初めて見るサッカーだったそうです。
そんな曽野さんは、スポーツというのは文学の世界と同じで、実生活とは一線を画したいい意味で架空の世界のものだと思っていたそうです。実利よりも、闘いそのものを追うのが、小説家の創作の情熱と同じスポーツの真髄なのだ、と。
そんな思いを持って、生まれて初めて見たサッカーがカメルーン戦だったのです。
日本は前半に先制すると、後半は攻撃をやめて相手に点を入れさせないことに集中していた、と曽野さんには思えたそうです。そして、こう感じた、と。
「霞ヶ関の官僚の世界とそっくりだ。上層部から末端まで、自分の任期中には、ひたすら失点がないように定年を迎える、あの守りの戦法そのものだ」と。
そして、曽野さんは、サッカーの素人ならではの感想をこう語っています。
「たかが小説、たかがスポーツだろう。小説という以上、ロマンや冒険を求めていい。スポーツというなら、最後まで攻めに出て、もう1点入れる気概がある方がおもしろかったのではないだろうか」。
勝つか引き分けで、決勝トーナメント進出が決まるデンマーク戦。
僕の願望としては、実利を優先しつつ、ロマンや冒険を求めてほしいのですが…。
さて、岡田ジャパンの闘い方やいかに?
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