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2010年7月12日 スペインサッカーに学ぶ


ワールドカップ南アフリカ大会決勝で、スペインが延長戦の末に1―0でオランダを下し、初優勝を飾りました。

実力は世界トップクラスであるのに、過去のW杯では、国民の期待をことごとく裏切ってきスペイン代表チームが、ついに、W杯での無冠を返上し、真の無敵艦隊になったのです。

スペインの歴史的優勝をテレビで見とどけた僕は、以前に読んだことのある1冊の本を本棚から取り出し、今一度ザックリと読み返してみました。

FCバルセロナ・スクールコーチ村松尚登氏による、『スペイン人はなぜ小さいのにサッカーが強いのか〜日本がワールドカップで勝つためのヒント〜』(ソフトバンク新書)という本です。

その中で、スペインサッカーの本質をあらわした、著者ならではの面白い比喩を使った説明がありますので、ここで紹介させていただきます。

「石の彫刻」と「家の建築」、どちらがサッカーの本質に近いと思うか? と著者は投げかけています。

「石の彫刻」は大きな石を少しずつ荒削りすることで完成へと導かれます。例えば人物像を作る時、彫刻家は足、胴体、手、頭を順序立てて作ろうとはしません。彼らは全体の荒削りをしながら、全体のバランスと細部の繊細さを同時に表現していきます。

一方、「家の建築」はある工程を終えなければ次の工程には進めません。基礎、柱、壁、屋根といった具合に1つひとつの課題をクリアすることで、やがて完成へと導かれます。

スペインでは、サッカーを「石の彫刻」と解釈していますが、日本では「家の建築」と解釈する傾向にあるのではないか、と著者は言っています。

「サッカーはサッカーでうまくなる」ということです。つまり、サッカーは技術・戦術・体力・精神力・攻撃・守備・パス・トラップ・ドリブル・シュート・フェイントなど、ありとあらゆる要素の集合体であり、その1つひとつはサッカーそのものではありません。

各要素を切り離して練習してもサッカーはうまくならないということです。要素の集合体であるサッカーをトレーニングすることでしか、サッカーは上達しないということを著者は言っているのです。

日本人と同様に体格面での不利を抱えているスペインは、世界1と評されるパスサッカーで世界最高レベルのサッカーを体現しました。ならば、日本サッカーは、勤勉さや向上心の強さ、細部にこだわる繊細さ、協調性の高さなど、日本人ならではの特徴を最大限に活かして、世界と勝負してほしいと思います。

4年後のW杯では、どのようなサッカーが見られるのでしょうか? とても楽しみです。

日本代表は、日本らしい、日本独特のサッカーを確立して、今回以上の成績を期待したいですね。

そのためには、Jリーグが盛り上がること。Jリーグあってこその日本代表です。

W杯からJリーグへ! 日本代表からサンフレッチェ広島へ!

さあ、気持ちを切り替えましょう。