参院選で落選したのにもかかわらず法相の座に居座っている千葉景子氏は、弁護士出身の死刑廃止論者として知られております。その千葉氏が28日、東京拘置所で死刑囚2人の刑を執行しました。
「死刑確定から6ヵ月以内に刑を執行すること」という決まりがある以上、法務大臣として当然のことを当然に行なったにすぎず、ごくごく当たり前のことだと僕は思っています。
ようやく法相らしい仕事をやってくれたと拍手を送りたいところですが、素直にそのような感情になれない自分自身がいます。なぜなら、その裏には、怪しい思惑が隠されているような気がしてならないからです。実にア・ヤ・シ・イ!
千葉氏は、刑執行に立会ったうえで、死刑制度の存廃を含めて検討する勉強会を省内で立ち上げる意向を示しました。
たしかに、死刑制度の議論を深めること自体には意味があると思います。でも、彼女の場合は、最初から死刑制度廃止の結論ありきではないかと疑ってしまうのです。このたびの一連の行動も、議論を始めるための執行だったのではないか、と。
そもそも、死刑廃止論者の人が法相に就くこと自体が大きな過ちだと僕は思います。
30日の産経新聞『産経抄』に、平成5年3月、後藤田正晴法相が死刑執行に踏み切ったときの国会答弁が載っていましたので、そのまま書き記します。すべては、この答弁に凝縮されているのではないでしょうか。
「法相が個人的な思想信条で(執行命令を)しないとなれば、初めから大臣就任が間違いだ」。
さらに続けてこうも。
「法相が執行しなくては、法秩序、国家の基本がゆるがせになる」。
みなさんは、死刑制度についてどうお考えですか?
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