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2010年10月06日 小沢氏強制起訴


民主党の小沢一郎元幹事長に対し、東京第5検察審査会は4日、起訴すべきだとする「起訴議決」を出しました。

その日の新聞テレビ各マスコミは、こぞってこの判断を評価し、公判廷という開かれた場において、国民注視の中で「黒白」をつけるべきだという論調で統一されていました。

たしかに、小沢氏のこれまでの言動を見る限りにおいては、国民に対しての説明責任が十分に果たされているとは言えません。ですから、公正な刑事裁判の法廷で黒白をつければ、誰もがスッキリするでしょう。

裁判員制度とともに「国民の司法参加」を掲げ、強制起訴権限を持ってスタートした検察審査会ですが、この機関、僕はどうしても違和感があるんですよねぇ〜。

「検察審査会」とは、選挙権を有する国民の中から無作為に選出された11人の検察審査によって構成される機関で、起訴相当の議決をするには、8人以上の多数を必要とします。

小沢氏の場合、プロの法律家である検察が下した「不起訴」という判断を覆して、法律のド素人が「起訴すべきだ」として、強制起訴されたのです。

決して小沢氏を擁護するわけではありませんが、本当にそれでいいのかどうか、モヤモヤした感じを抱いています。

マスコミの影響を受けた僕たち国民は、「小沢は絶対に黒だ」とか、「小沢=悪者」という構図が、知らず知らずのうちに出来上がっていないか?と思ったりするのです。

そのようなときは、世の中のムードに流された「魔女裁判」的な判断になる恐れがあるのではないでしょうか?

本当に、法律の素人たちによる判断でいいのでしょうか?

「国民の司法参加」と言えば聞こえはいいかもしれませんけど、僕は、「裁判員制度」も「検察審査会」も反対です。

司法という超専門分野はプロフェッショナルに任せ、素人である国民は違った角度からサポートするべきだと思います。

サッカー好きの普通のオッサンが、Jリーグの試合で主審を務めるって、絶対にありえんじゃろ〜!?