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今日の新聞によると、天皇、皇后両陛下は今後、東日本大震災の被災者が生活する各地の避難所をご訪問されるそうです。
3月30日、避難所の東京武道館を訪問し、床にひざをつき、被災者を勇気づけられていた天皇、皇后両陛下のお姿(写真下)に、多くの国民は心打たれたのではないでしょうか。
そんな折、タイムリーな本を読みました。
旧皇族・竹田家に生まれ、明治天皇の玄孫にあたられる竹田恒泰氏による『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』という一冊です。
竹田氏曰く、日本は、世界に誇るさまざまな要素を持ち合わせた素晴らしい国であり、その基本軸となっているのが、初代神武天皇の即位以来、2,600年以上の長きにわたり、万世一系を継承しながら現在に至る天皇の存在です。
天皇は祈る存在であり、国民一人ひとりの幸せを日々、お祈りになられています。
では、なぜ天皇は毎日国民一人ひとりの幸せをお祈りになるのでしょうか?
それは、天皇にとって最も大切なものは、国民だからです。
歴代の天皇は、国民の幸せを祈るだけでなく、国家の危機にあたっては自らを犠牲にして、積極的に国民を守ろうとしてこられました。
大東亜戦争終結後、昭和天皇がマッカーサー元帥とお会いになった際に述べられたお言葉は、まさにそれです。
「この戦争の責任はすべて自分にある。自分の命はどうなっても構わない。一億の民を飢えさせないでほしい」。
戦後最大の国難といわれる今回も、国民を勇気づける「精神的支柱」として、天皇、皇后両陛下は日本の復興を願われています。
こうしてみると、以前、あるテレビ番組で各政党の党首が一同に会し、「一人の政治家として究極の目的は何か?」という質問を受けた際、それぞれの党首が、さまざまな意見を述べていたのを思い出します。
そこで、僕の大好きな政治家・平沼赳夫さん(たちあがれ日本代表)は、ズバリこう述べられていました。
「最終的な政治目的は、日本の天皇制を守ることだ!」と。
また、著者の竹田氏は、天皇について、こう述べられています。
「天皇の存在は日本文明の歴史を成し、また日本人の意識のなかに存在し続けてきた。たとえ、霞ヶ関や国会が破壊されても、原子力発電所が大事故を起こしても、核ミサイルが打ち込まれても、日本がなくなりはしない。だが、もし天皇をなくしてしまったら、それだけで日本は消滅する。逆にいえば、天皇さえ存在していれば、日本は日本であり続けるのだ」。
天皇と国民の絆は、国が混乱し、または大きな国難に出会うたびに強くなってきました。明治維新、大東亜戦争、そして、今現在…。
今こそ、天皇を中心に、国民がひとつとなって、この国難を乗り越えましょう。
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