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先日、ある人から山形県産の高級“さくらんぼ”とメロンをいただきました。
いただきものに対して、お金のことを言ってはエゲツナイと思いますが、この“さくらんぼ”、一箱の値段はいくらなんですかねぇ?
5,000円くらい?
いや、6,000円はするじゃろ〜!?
いやいや、10,000円くらいですかねぇ?
とにかく、こんな高級品は、めったに食べられないですから、その日の我が家の夕食後は、一大イベントでした。
というよりも、一大決戦でした(汗)。
夕食の後片付けが終わった後、テーブルの中央に置かれた“さくらんぼ”をジッと見つめる、僕と嫁ハンと娘。
そして、戦いの火ぶたが切って落とされたのです。
1つでも多くのさくらんぼを食べようと、左右の手を駆使して、次から次へと口にほおばる食いしん坊親子。
これこそ、まさに早食い競争! いや、早食い戦争!
これでは、せっかくの高級さくらんぼの味が、全くわからんやないかいッ!
ってなことで、半分くらいを食べきったあたりでしょうか、一家の主である父親の威厳をここで発揮してやりました。
「ちょっと待てぃ!」
「こんな見苦しいことは止めんかいッ! ゆっくり、味わって食べなさい!」
すると、娘が一言。「ほんまよ〜。ゆっくり食べようや〜!」
その後、バカ親子三人は、高級さくらんぼをゆっくりと味わって食べたのでした。
が、しか〜し…。
1個、2個、3個…と食べていくうちに、食べるペースが徐々にスピードアップ!
気がつきゃ、最初よりも速いペースで、三人がガツガツ食いあさっているではありませんかッ!
そして、残りが少なくなってきたところで、娘が、大皿を取り上げてこう言いました。
「最後は、三人で平等に分けて食べようや〜」と。
そこで、父親の僕が1つずつ、さくらんぼを分けていったのですが、ここで問題が発生!
残りのさくらんぼは、あと17個。
ということは、二人は6個で、一人だけが5個になる計算です。
そこで、恨みっこなしのジャンケンをすることに。
三人がにらみ合いながら、いざ勝負ッ!
「ジャンケン・ポンッ!」
結果は、娘の一人負け。
その瞬間、「エ〜ン!」と泣き崩れる娘。
まさかの涙に、びっくりするやら、笑いが出るやら…。
これでは、いかに言っても娘がかわいそうだと思い、僕と嫁ハンが、それぞれ1個ずつ娘にあげることにしたのでした。
すると、娘の涙はピタッと止まり、何事もなかったかのように、7個の高級さくらんぼをゆっくりと味わって食べたのでした。
なんと食い意地のはった娘なんでしょう(汗)。
誰に似たんじゃ?
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