東日本大震災の救援活動に派遣された自衛隊の活躍は、日本国民に、いや、全世界の人々に知れ渡り、彼らの自己犠牲の精神が賞賛されています。
その自衛官の闘いの記録を綴った著書・『日本に自衛隊がいてよかった』(桜林美佐著)を読んでみたのですが、「誰かのために」という自衛官の行動には、ただただ感動です。
地震発生以来、一度も帰宅せずに臨戦態勢で任務に当たる自衛官の娘さんから送られてきた、父親に対して初めて使う敬語でのメールには泣かされました。
「日本に生まれ、自衛官の娘に生まれてよかったです。お父さんを誇りに思います」。
また、一人の自衛官が、3歳の男の子の遺体を発見したときのこと。
変わり果てた我が子を母親は強く抱きしめ、泣きながらこう言いました。
「よかったね。自衛隊さんたちが助けてくれたよ。お前も今度生まれ変わって、大きくなったら自衛隊に入れてもらおうね」。
『日本に自衛隊がいてよかった』と思いながら、本を読んでいたときのこと、ふと、昔に観た某ドラマのワンシーンを思い出しました。
それは、『金八先生』という、高視聴率を叩き出した学園ドラマ。
そのシーンは、鮮明に覚えています。今、思い出しても、ハラワタが煮えくり返るような怒りが込み上げてきます。あれ以来、僕は、金八先生が大嫌いです。というか、武田鉄也さんが大嫌いになりました。
問題のシーンを簡単に説明すると、こんな感じです。
「僕は将来自衛隊員になりたい」と言った生徒に、担任教師である金八先生は、激高してこう言い放ったのです。
「自衛隊は軍隊なんだぞ、人殺しの集団なんだぞ!」 「お前は人殺しになるつもりなのかーッ!」
許せません! 絶対に許せません!
金八先生は、いや、武田鉄也さんは、今現在、自らの命をかえりみず救援活動を行なっている自衛官に対して、どう思うのでしょうか?
聞けるものなら、一度、聞いてみたいものです。
僕は、『日本に自衛隊がいてよかった』と心の底から思います。
そして、本文の最後に書かれていた言葉を日本国民全員が、抱いていかなければならないと思います。
「自衛隊のみなさん、ほんとうにありがとう」。
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