12月13日(金)午後5時50分、最愛の母親が永遠の眠りにつき、身内だけによる家族葬を15日(日)、執り行いました(享年77歳)。
体調不良を訴えて入院し、担当医から「年を越せるかどうか…」と宣告を受けたのが、今からちょうど二か月前。
当時、それを本人に正直に伝えると、母はまったく動じることなく、それ以来“死”への準備を始めていったのです。
毎日、お見舞いにやってくる息子、娘、そして孫たちに対し、言い残しておきたいことを事前に記しておいたメモ帳に目を通しながら伝えるのが、日々の日課となりました。
母は生前、僕にこう言っていました。
「安孝、“死”は決して恐れることではないんよ。“死”は、神様が与えてくださった最高の贈り物なんよ。精一杯、この世を生きた人たちに与えられるご褒美なんよ。だから、ありがとう!という感謝の気持ちを持って“死”を迎えるべきだし、周りの人も悲しむことはないんよ」と。
実際、その言葉どおり、母の病室は、いつも明るく笑いが絶えませんでした。
病室での母は、僕たち息子・娘に対しては、いつものように説教をし、可愛い孫たちには「おまんじゅうを買って食べなさい」などと言って、千円札を渡して可愛がっていました。
また、その一方で、「人から物をもらうときには両手で受け取り、そして大きな声で“ありがとう”と言いなさいッ!」と、孫たちへの厳しい躾も忘れませんでした。
その母の死に目に、三人の子供が一緒に立ち会えたことが、唯一の親孝行になったかもしれません。
また、息を引き取るのを見届けた後、息子、娘、孫たち、みんなで大きな拍手をしながらのお見送りを、きっと、母は喜んでくれたと思います。
僕は、母のような人になりたいです。
母のように、強くて、優しくて、明るくて、大らかで、勉強熱心で、そして、無意識のうちに、周りの人たちを引き寄せるパワーを持った人になりたいです。
そんな母を目標に、これからの人生を精一杯生きていこうと思います。
最後に、僕が最も尊敬する亡き母へ、感謝と尊敬の念を込めて、次男・安孝からただ一言。
「僕をこの世に産んでくれて、ありがとう!」
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